ルボックスの血中濃度最大時間・半減期

 

血中濃度最大時間(Tmax) 半減期(t1/2)

約5時間

約10時間

参考ページ:ルボックス添付文書

 

まず血中濃度最大時間ですが、個人差はあるもののだいたい5時間程度となっています。つまり、服用してから5時間くらいたつと、血液中のルボックスの成分が最大値になるということです。一般論としては、血中濃度が高まるほど薬の効果が出やすくなるので、ルボックスの効果発現時間は5時間程度であると言ってよいでしょう。

 

半減期については、10時間程度となります。これはつまり、血中濃度が最大になってから、濃度が半分まで薄まるのに10時間程度かかるという意味です。10時間というのは、医薬品の中では長くも短くもない、一般的な数字です。1回の服用で丸一日まではもたないので、1日2回の服用と定められているのはこのためです。

 

→ルボックスの服用タイミングはいつ?

 

ルボックスを飲み忘れたときの対処法は?

 

ルボックスを飲まないと眠れない人でも、うっかり飲み忘れることはあるでしょう。その結果、翌朝に体の不調を感じてもおかしくありません。もし、飲み忘れたとしても、血中濃度最大時間や半減期がみじかい医薬品なら、すぐに服用すれば間にあいます。しかし、血中濃度最大時間や半減期が長いルボックスのような医薬品は、いったん服用タイミングを逃してしまうと、血中濃度が変化するタイミングまでくるってしまう可能性があります。

 

このような事態を避けるには、2つの対処法があります。まずは、つぎの夕食後までルボックスの服用はひかえるというやり方です。一時的に服用をガマンする必要がありますが、それを乗り切ればあとは通常どおりに服用すればよいのです。離脱症状を心配する人がいますが、離脱症状がでやすいのは服用をやめて数日たってからです。つまり、1日くらい飲まなくても影響はあまりないのです。

 

とはいえ、服用しない期間が1日だけであっても、不調を感じる人はいるでしょう。どうしても不安なら、半分にカットしたルボックスを朝に服用するという選択肢もあります。前日の夜、ルボックスを1錠飲んだ場合、朝には血中濃度量が半分くらいになると予想できます。それとおなじような血中濃度にするために、ルボックスを半分にするというわけです。とはいえ、血中濃度を完全に一致させることはできません。しかし、つらい状態を軽減することができるでしょう。そして、いつもより遅めの夜に1錠服用すれば、あとはいつも通りの服用に戻すことができます。

 

ただ、この方法はあくまでもうっかり忘れた場合だけであり、決まった時間に服用することが原則です。血液濃度をキープすることがルボックス服用の目的でもあるため、服用を忘れないためにも生活パターンを崩さないよう心がけましょう。

 

肝障害・腎障害をもっているときの血中濃度に注意

 

ルボックスを服用すると、血中濃度はすこしずつ上昇していき、ある時間になると血中濃度が最大になります。そして、血中濃度は徐々に低下します。これはルボックスにかぎらず、大部分の医薬品に共通しています。このように、医薬品の血中濃度が変化するのは、医薬品の成分を肝臓や腎臓が代謝・排泄しているためです。このはたらきがあるからこそ、薬成分が体内に残ることがないのです。もし、なんらかの理由によって、代謝・排泄がうまくいかないと、体のあちこちに不調がでてしまうでしょう。

 

ルボックスを服用すると、肝臓と腎臓いずれも負担がかかります。理由は、ルボックスの代謝・排泄をするために、肝臓と腎臓がはたらいているからです。そのため、もともと肝臓や腎臓が弱い人が服用すれば、負担にたえきれなくなり代謝に時間がかかってしまうケースもあります。

 

肝障害のある患者[本剤のAUCが増大又は半減期が延長する.]

 

添付文書にも、↑のような注意事項が書かれています。

 

健康な人とのおおきな違いは、AUCの高さです。AUCとは、血中濃度-時間曲線下面積をあらわす言葉であり、医薬品の効果が強いほど数値が高くなります。ようするに、肝臓や腎臓が弱っている人ほど、ルボックスの効果がですぎてしまうリスクがあるのです。

 

このような理由から、肝臓・腎臓の機能に問題がある人は、注意深くルボックスを服用しなければなりません。ただ、肝臓や腎臓の異常は素人では気づきにくいものです。とはいえ、なんらかの異常があれば健康診断などで指摘を受けるはずなので、ついでにルボックスの服用について確認しておくとよいでしょう。