ルボックスのod(大量摂取)にはどんなリスクがある?

 

医薬品を過剰摂取することをオーバードーズ(OD)といいます。一般的にはありえないくらいの用量を服用すると、体に深刻な影響をおよぼすことがあり大変危険です。

 

抗うつ薬であるルボックスにも、ODリスクがあります。なぜなら、ルボックスには依存性や耐性形成があるからです。さらに、不安障害や睡眠障害になやむ人がルボックスを服用するケースが多いことも原因のひとつです。そういった症状では、よりストレスを感じやすいからです。

 

  1. 依存性・耐性形成がある医薬品を服用していると、しだいに効果が物足りなくなり、服用量が増加する。
  2. 精神バランスが安定せず、うっかりODしてしまう。

 

↑のようにルボックスをOD・大量摂取してしまうケースは2通りあります。

 

また、うつや不安症の治療中という人なら、ルボックスだけでなく複数の医薬品が処方されているかもしれません。そういった状況でのODは、複数の医薬品が原因である場合が多いのです。

 

ルボックスの致死量はどのくらい?

 

ODでもっとも気になることは、ルボックスの致死量ではないでしょうか。もし、衝動的に大量摂取したとして、それが致死量以上なら命の危険もあるでしょう。

 

医薬品の致死量を知りたければ、LD50の数値をみるとよいでしょう。LD50は半数致死量のことで、この量を投与すると死亡する確率が50%になるということです。

 

種別

LD50

マウス

1100mg/kg

ラット

1470mg/kg

参考ページ:SAFETY DATA SHEET

 

↑がルボックスのLD50となります。~mg/kgは体重1kgあたりの数値となります。このデータは動物実験によるものなので、人間の場合では多少の誤差はあるかもしれませんが、あるていどの目安になるでしょう。マウスのデータを使用して、体重60kgのLD50を計算すると、結果は66,000mg以上となります。この量に達するには、880錠ものルボックス(1錠75mgの場合)が必要だということです。

 

880錠を服用するのはとうてい不可能でしょう。そのため、あまり深刻にとらえない人もいるかもしれません。しかし、半数致死量は50%の確率を数値化したものにすぎないのです。つまり、半数致死量より少ない量でも、死亡する確率があるということです。さらに、医薬品を大量摂取するケースのほとんどが複数の医薬品によるものなので、正確な致死量がわかりにくいのです。たとえば、複数の医薬品がまざりあうことで、少量でも危険がおよぶケースもあるでしょう。

 

たとえ死亡しなくても、ルボックスのODによって

 

特徴的な症状は,悪心・嘔吐・下痢等の胃腸症状,眠気及びめまいである.その他に頻脈・徐脈・低血圧等の循環器症状,肝機能障害,痙攣及び昏睡がみられる.

 

などの副作用がでることがあります。それだけ、ルボックスをODする危険性は高く、ぜったいしてはいけない行為なのです。

 

過剰服用してしまったらどうする?

 

ルボックスを大量に服用してしまったなら、2つの対処法があります。

 

まずは意識がはっきりしている場合です。このような状態では、とにかく安静にすることです。横になって、体調が回復するのを待ちましょう。すぐに吐かせようとする人がいますが、食道が胃酸によってダメージをうける可能性があるため、無理に吐かせないことが重要です。

 

問題なのは、意識がなかったり、意識があっても反応が薄い場合です。このような状態なら、いそいで救急車を呼びましょう。できるだけ早い処置が必要で、素人では対応が困難だからです。症状にもよりますが、気道確保や酸素吸入、活性炭投与、胃洗浄などさまざまな処置が必要となります。

 

ただしい知識を持っていればルボックスをODすることはほとんどありません。多くの原因は知識不足によるものです。医薬品の用法・用量を厳守することはもちろんですが、服用する医薬品について必要最低限の知識は持っておくことも重要なことなのです。