ルボックスとカフェイン飲料・グレープフルーツの飲み合わせ

 

医薬品には一緒に摂取しないほうがよい組みあわせがあります。もし、相性の悪い食べ物などをうっかり口にすると、思わぬ危険性があるため注意が必要です。

 

ここからは、ルボックスとの飲み合わせについて見ていきましょう。

 

まずはどんな飲み物が対象かチェックしよう

 

ルボックスについて解説するまえに、まずは医薬品との相性が問題になりやすい飲みものを確認しておきましょう。

 

  1. カフェイン飲料
  2. グレープフルーツ
  3. お茶に含有されるタンニン酸
  4. 牛乳や乳製品

 

よく話題になりやすい飲料としては↑があります。

 

カフェイン飲料

 

カフェインは、嗜好品のなかでも代表的なものです。さまざまな飲みもの(お茶やコーヒー、コーラ、栄養ドリンクなど)に含まれているため、毎日摂取しているという人もいるでしょう。しかし、カフェインには以下のようなリスクがあります。

 

  1. 胃酸を多く分泌させる作用があり、逆流性食道炎を悪化させる可能性がある。
  2. 血管を収縮させる作用があり、ぜんそくが悪化する可能性がある。
  3. 覚醒作用があり、睡眠障害や不眠症といった症状が悪化する可能性がある。

 

といったように、意外と注意すべきポイントがあるのです。

 

グレープフルーツ

 

医薬品と相性が悪いという点でいうなら、グレープフルーツもよく知られています。医薬品によっては、グレープフルーツによって、代謝・排泄する力が弱まるからです。

 

グレープフルーツには、代謝酵素である「CYP3A4」を阻害するはたらきがあります。そのため、代謝にCYP3A4がかかわる医薬品を服用中にグレープフルーツを摂取すると、代謝がスムーズにおこなわれなくなります。代謝がうまくいかないということは、血中濃度がさがりにくいということです。そうなると、効果が強すぎたり、副作用が長く続いたりと、さまざまな問題がでてしまうのです。

 

そのため、これらの医薬品を服用しているなら、グレープフルーツを食べるのはやめましょう。また、ジュースや果汁が入ったお菓子であっても、避けたほうが無難です。

 

タンニン酸

 

緑茶や紅茶、ウーロン茶などの飲みものはすべて、お茶の葉が原料となっています。これらの飲みものに含まれる「タンニン酸」は、健康によいとされる抗酸化作用があり、積極的に飲んでいるという人もいるでしょう。しかし、貧血気味の人にとって、タンニン酸はあまり摂取しないほうがよいのです。タンニン酸には鉄分吸収阻害作用があるからです。

 

牛乳や乳製品(バター・チーズ等)

 

医薬品のなかには、牛乳や乳製品を摂取することで、吸収スピードがはやまったり、遅くなったりするものがあります。つまり、想像以上に効き目が強すぎたり、弱すぎたりして、ただしい効果が得られないケースがあるのです。

 

↑の食べものや飲みものの性質について、確認しておきましょう。

 

ルボックスと飲料の相性をチェックしよう

 

つづいて、さきほど解説した、食べものや飲みものとの相性について解説します。

 

カフェイン ルボックスには睡眠作用をカフェインの覚醒作用が打ち消す可能性がある。相性は非常に悪い
グレープフルーツとの組み合わせ ルボックスの代謝の大部分はCYP2D6によって行われており、CYP3A4は代謝酵素としては関係ない。そのため、相性は特に問題ない。
タンニン酸との組み合わせ ルボックスの作用が鉄分によって影響をうけることはない。そのため、タンニン酸と一緒に摂取しても問題ない。
牛乳との組み合わせ ルボックスは牛乳によって吸収スピードが変化することはない。そのため、牛乳と一緒に摂取しても問題ない。

 

↑のように、相性が最悪だといえるのがカフェインです。覚醒作用をもつカフェインを摂取すると、寝つきが悪くなったり睡眠不足になったりして、ストレスにつながる可能性もあります。ルボックスを処方されている人の場合、睡眠障害の治療のため、さまざまな睡眠薬を処方されている可能性もあります。そのようなケースでカフェインを摂取すると、それらの医薬品の効果が打ち消されてしまうこともあります。そのため、カフェインを含む飲みものはなるべく避けたほうが望ましいといえます。カフェインの持続時間は半日ほどであるため、午後以降カフェインを摂取しないよう注意しましょう。とはいえ、コーヒーやお茶だけに気をつけても意味がありません。カフェインは、コーラや栄養ドリンクなどにも多量に含まれるため、注意が必要です。

 

グレープフルーツについては、ルボックスに影響をあたえるリスクはほとんどありません。レクサプロは、CYP2D6をつかって代謝される医薬品だからです。

 

薬品名

CYP3A4を代謝に使用するか

グレープフルーツの相性

ルボックス

しない

問題なし

パキシル

しない

問題なし

レクサプロ

する

やや悪い

ジェイゾロフト

する

やや悪い

 

↑は各種SSRIとグレープフルーツとの相性ですが、同じSSRIでも結構状況は違ってきます。なので、グレープフルーツを食べたいなら、どんな医薬品でも、添付文書を調べるなり、医師に相談するなりして確かめたほうが無難です。

 

相性に問題なしとされるのが、牛乳とタンニン酸です。ただ、タンニン酸が含まれる飲みものには、茶葉が含まれています。つまり、カフェインとタンニン酸はセットだと考えられるため、結果的に飲み合わせが悪いといえるのです。そのため、緑茶や紅茶などは飲まないようにしましょう。

 

ルボックスは水で飲むようにしよう

 

麦茶などのようにカフェインが含まれないお茶や牛乳なら、ルボックスとの相性は悪くありません。しかし、ルボックスを麦茶や牛乳で服用するのはやめましょう。

 

その理由は、ルボックスを牛乳などで服用すると、どんな影響がでるか予想できないからです。ルボックスには決められた用法・用量がありますが、それは水で服用することが原則なのです。

 

水以外で服用したからといって、深刻な問題が起こることはないでしょう。しかし、ルボックスの効果が弱まることは考えられます。そのため、かならず水を用意してから、ルボックスを服用しましょう。